Red Hat Linux 9.0 を利用してインターネットサーバを構築します。インストール後に、環境設定とUSB 外付けディスクの追加、各サーバのインストール＆設定を行います。とりあえず標準的（と思われる）インストールが終わった時点で、このサーバ独自の設定を行っていく予定です。

• ハードウェア

  CPU：	イーレッツ BeSilent M6000(PC-M6000BA/2-40) (仕様では CD-ROM なのに、DVD-ROM だったｗ)
  HDD：	BUFFALO DIU2-B160G USB2.0 対応、外付け HDD。

• ソフトウェア
  1. Red Hat Linux 9
  2. Red Hat Network(お金を払うと使える？)
  3. apt これでほぼ最新状態に更新可能

Red Hat Linux 9

• CD の作成
  Red Hat Linux 9.0 の ISO イメージをダウンロードし、B's Recorder などを 使用し、CD-R に焼く。ISO イメージは、 redhat.com または、このサーバからダウンロードできる。全部で3枚必要。
• BIOS の設定
  CD からブートできるように変更しておく。
• インストール（Anaconda)
  
  • CD Found ： Skip

  • Welcome
    　Next
    

  • Language Selection
    　Japanese(日本語)
    

  • キーボード設定
    　Japanese
    　自分の環境に合わせて適当に。
    

  • マウス設定
    　ホィールマウス(PS/2)
    　自分の環境に合わせて適当に。2ボタンのときは、
    　「3ボタンマウスのエミュレート」をチェック。
    

  • インストールの種類
    　カスタム
    

  • ディスクパーティションの設定
    　自動パーティション
    　もちろん、Disk Durid を使用して、自分で好きなように
    　パーティションを作成しても良い。
    

  • 警告
    　新しいディスクの場合、このような画面がでる。
    　「はい」を押して初期化を行う。
    

  • ディスクの設定
    
    　下記は 40GB の HDD と 256MB のメモリを積んだ PC で
    　自動パーティション設定を選んだときの設定値。
    　Disk Durid で手動設定するときもご参考に。

    デバイス	マウントポイント	タイプ	容量(MB)
    /dev/hda1	/boot	ext3	102
    /dev/hda2	/	ext3	37605
    /dev/hda3	-	swap	447

    
    

  • ブートローダーの設定
    　Red Hat Linux(/dev/hda2)をデフォルトに設定
    

  • ネットワークの設定
    　編集ボタンを押下後、
    　・ネットワークデバイス - 起動時にアクティブをチェック。
    　・IP アドレス - 192.168.1.1
    　・ネットマスク - 255.255.255.0

    　サーバの IP アドレスは、自分の環境に合わせて設定。
    

  • ネットワークの設定(つづき)
    　ホスト名 - 手動で。square.no-ip.org と設定。
    　ゲートウェイ - 192.168.1.254
    　1番目の DNS - 192.168.1.254

    　ホスト名は、DDNS で取得した(予定)の名前がベター。
    　ゲートウェイ、DNS は、自分の環境に合わせて設定。
    　自宅では通常、ルータを指定すればよいはず。
    

  • ファイアウォールの設定
    　セキュリティレベル ： 中
    　侵入を許可 ： すべてをチェック
    　他のポート ： pop3:tcp,ircd:tcp,8080:tcp,ntp:tcp

    　動作させる予定のサーバはすべて指定すること。
    　8080 は、http proxy を動作させる予定。
    

  • 追加言語のサポート
    　Japanese のみ
    

  • タイムゾーンの選択
    　アジア／東京
    

  • rootパスワードを設定
    　任意のパスワードを設定
    

  • 認証設定
    　MD5パスワードを有効にする。
    　シャドウパスワードを有効にする。
    

  • パッケージグループの選択(デスクトップ)
    　以下のパッケージグループを選択
    　・X Window System
    　・GNOME デスクトップ環境
    　・KDE デスクトップ環境

    　X Windows System の詳細ボタンを押し、
    　「redhat-switch-mail-gnome」をチェック。
    

  • パッケージグループの選択(アプリケーション)
    　以下のパッケージグループを選択
    　・エディタ
    　・グラフィカルインターネット
    　・テキストベースのインターネット
    　・Office/生産性
    　・サウンドとビデオ
    　・グラフィック

    　純粋にサーバとして動かすだけなら、ここのチェックは
    　ほとんどはずしても問題なし。(エディタくらいはいれましょう)
    

  • パッケージグループの選択(サーバ)
    　以下のパッケージグループを選択
    　・サーバ設定ツール
    　・WEBサーバ
    　・メールサーバ
    　・Windows ファイルサーバ
    　・DNS ネームサーバ
    　・ネットワークサーバ

    　メールサーバ の詳細ボタンを押し、「Postfix」をチェック。
    　サーバ設定ツールの詳細ボタンを押し、
    　「redhat-switch-mail」をチェック。
    

  • パッケージグループの選択(開発)
    　以下のパッケージグループを選択
    　・開発ツール
    　・カーネル開発
    

  • パッケージグループの選択(システム)
    　以下のパッケージグループを選択
    　・管理ツール
    　・システムツール
    　・印刷サポート
    

  • インストール準備完了
    　次へ
    

  • 起動ディスクの作成
    　いいえ、ブートディスクを作成したくないです。
    　FD ドライブがある場合は、ぜひ作成しておきましょう。
    

  • グラフィカルインターフェース(X)の設定
    　VESA driver (generic)

    　通常、自動で選んでくれるが、自分の環境にあったボードを
    　選択する。見つからない場合、「VESA driver (generic)」を選択。
    

  • モニターの設定
    　DDC検出モニター - L565

    　通常、自動で選んでくれるが、自分の環境にあったモニタを
    　選択する。
    

  • グラフィカル設定のカスタマイズ
    　・色の深さ - True Color (24 Bit)
    　・画面の解像度 - 1024x768
    　・ログインの種類 - テキスト

    　これまた環境＆お好みで設定。
    　OS 起動時に X も起動させたい場合は、「グラフィカル」に設定。
    

  • おめでとうございます
    　終了

    　ここで再起動が行われ、とりあえず終了。
    

Red Hat Network

最新のパッケージにアップデートするには、Red Hat Network へ Demo アカウントとして登録する必要があります。この登録は無料です。ただし、2004/04/30 で使えなくなる予定です。サーバ構築予定のある方は、お早めにどうぞ。
2004/04/30 以降は、apt をインストール＆設定する必要があるはずです。最新の状態に保つなら。

• ログイン
  再起動後、login: が表示されたら、root ユーザでログインし、 コンソールで日本語が表示できるようにしておく。 「↓」は Enter 押下のこと。

  login: root ↓ Password: ******** ↓ [root@square root]# kon ↓

• up2date を入手とインストール
  OS インストール時に入っている up2date は、証明書の有効期限切れのため 使用できない。まず、最新の up2date をダウンロードし、インストール する必要がある。

  w3m を使い、最新の up2date のページを表示する。

  [root@square root]# w3m https://rhn.redhat.com/help/latest-up2date.pxt ↓

  カーソルで移動し、Red Hat Linux 9 i386 の up2date-3.1.23.2-1.i386.rpm と up2date-gnome-3.1.23.2-1.i386.rpm をダウンロードする。 このブラウザを終了するには、大文字の Q を入力する。

  ダウンロードが完了したら、このパッケージをインストールする。 二つとも同じディレクトリにおいてあるものとする。

  [root@square root]# rpm -Fvh up2date-* ↓

• up2date の実行
  up2date を実行し、すべてのパッケージを最新のものにする。以下の手順は OS インストール時にのみ行い、通常は up2date -u だけでよい。

  [root@square root]# rpm --import /usr/share/rhn/RPM-GPG-KEY ↓ [root@square root]# up2date --register ↓

  登録画面が起動する。設定項目は以下の通り。

  Register with Red Hat Network
  	(Next)
  Step 1 : Review the Red Hat Privacy Statement
  	(Next)
  Step 2 : Register a User Account
  	User name (hoge@yahoo.co.jp) (なんでもよいがメールアドレスを指定) Password (********) Again, for verification (********) E-mail address (hoge@yahoo.co.jp) (next)
  Step 2 : Register a User Account (All Optional)
  	(Next)
  Step 3 : Register a System Profile - Hardware
  	Profile Name (square.no-ip.org) (これも何でもよし) Include the following information about hardware and network (check) (next)
  Step 3 : Register a System Profile - Packages
  	Include RPM packages installed on this system in my System Profile (check) すべてのパッケージ (check) (next)
  Send Profile Information to Red Hat Network
  	(next)
  Registration Finished
  	(Finish)

  登録が完了したら、下記コマンドですべてのパッケージを更新する。すご〜く時間がかかるはず。完了したら念のためリブートしておく。

  [root@square root]# up2date -fu ↓

apt

• ダウンロード
  RedHat9 向け apt の最新パッケージを、freshrpms.netから入手。現在の最新版、 apt-0.5.5cnc6-fr1.i386.rpm をインストールする。 「↓」は Enter 押下のこと。

  login: root ↓ Password: ******** ↓ [root@square root]# wget http://ftp.freshrpms.net/pub/freshrpms/redhat/9/apt/apt-0.5.5cnc6-fr1.i386.rpm ↓

• インストールパッケージの更新
  

  [root@square root]# apt-get update ↓ [root@square root]# apt-get upgrade ↓

• パッケージのインストール
  パッケージの新規インストールは、install オプションで行う。ここでは、 proftpd をインストールしてみた。他のパッケージについても同様にインストール可能。

  [root@square root]# apt-get install proftpd ↓