【タクシードライバーの憂鬱】行き先を変える男

平日の朝9時前くらい。スーツを着た若い男性が手を上げて、私のタクシーを止めました。たまたま踏切の直前で停止したところで、ちょうどカンカン鳴り始めたところです。

客(乗り込むなり)「新宿までお願いします。」
ド(お!朝からロングだ。ラッキー♪)「かしこまりました」
客「いくらくらいかかるかわかりますか?」
ド(面倒くさいなぁ。アプリで調べて)「7,000円から8,000円くらいなようです」
客「え゛…」
ド「いかがしますか?」
客「品川までだとどうですか?」
ド(チッ)「あまり変わらないですね。7,000円くらいです」
客「そうですかぁ。すみません、川崎駅で」
ド(ドテッ。マジか)「かしこまりました。」

若いサラリーマンには、タクシー代を払う余裕はなかったようです。川崎駅までの道中、各所に電話をしっぱなしで、ずっと謝罪してました。大事な打ち合わせがあったのに、寝坊してしまった模様。気をつけろよ、若人。

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