Fire HD 10でカーナビは出来るか

最近の新しい車であれば最初から大画面なカーナビを選べますが、先代ノートE12には付け替えようにも大画面なナビは選択できません。仕方なくタブレットを後付けする訳ですが、少しでもお安くしたかったのでAmazonのFire HD 10を使ってナビを使えるようにチャレンジしてみます。

いくつか条件がありますが、Fire HD以外に(GPS内蔵な)Androidスマホの用意と、FireタブレットでGoogle Playストアを使えるように細工をする必要があります。お約束ですが、FireタブレットにGoogle Play Storeをインストールすることは推奨されていません。保証対象外なので自己責任でお願いします。

Google Playストアを使えるようにする手順は検索すれば山ほど出てくるので詳しくは書きませんが、今回は”Amazon Fire ToolBox”を利用しました(別途Windows PCが必要です)。2021年5月現在、Fire HD 10の2019年モデル(第9世代)と2021年モデル(第10世代)でインストールできることを確認しています。

Fireタブレット以外に必要なAndroidスマホですが、専用で用意する必要はなく、お手持ちのものに “GPS2Bluetooth”を入れるだけでも良いです。インストール後はアプリを起動し、”START”ボタンを押すだけ。端末再起動やアプリを終了した場合は、都度”START”を押します。

タブレットのほうは、まずBluetoothの設定でスマホとペアリングしておきます。その後”Bluetooth GNSS”をインストールします。インストールしたら、タブレットの設定で開発者オプション内の”仮の現在地情報アプリを選択”で”Bluetooth GNSS”を選択しておきます。Bluetooth GNSSを起動して右上の歯車をタップし、”Select Bluetooth Device”からGPS2Bluetoothをインストールしたスマホを選びます。”Auto-reconnect mode”のチェックを入れておくと、自動再接続してくれるのでちょっと便利です。設定が終わったら元の画面に戻り、右下の青いBluetoothボタンを押して、”Connected”と表示されれば完了です。後はタブレットで普通にナビアプリを使うだけです。

これ以外にFireタブレットが接続できるWi-Fi環境が必要ですが、これは別途モバイルルーターを用意するか、パイオニアの車載用Wi-Fiルーターの導入、またはスマホのテザリングで対応しましょう。以前紹介させていただいたMacroDroidを使うと、車内などで給電開始をきっかけとしてテザリングを開始する事が自動でできるようになるので、(対応機種なら)手間なく利用可能です。

Fire HD 10は、2021.05に”第10世代”となる新しいモデルが発売されました。第9世代と比較してスペックはあまり変わってませんが、メモリが2GBから3GBに増強されてます。ナビを動かしながら動画を見たり複数のアプリを同時に動かす場合、メモリに余裕のあるニューモデルの方が動きがスムーズな印象でした。ストレージは32GBで十分。足りない場合はMicroSDで必要な分を増やす方が現実的です。また、車で使う場合は画面の反射が非常に気になるので、反射防止(ノングレア)なフィルムを貼るのが良いと思います。

さて、実際にナビとして使えるかですが、正直厳しいです。GoogleマップとYahoo!カーナビで試してみました。Googleマップでは起動直後の自車位置は正しく表示されるのですが、車を走らせても自車位置が動いてくれませんでした。Yahoo!カーナビでは、自車アイコンの方向が正しく取得できないので、横にスライドして走っていたりずっとバックで走行しているような状況になり、ルート案内に支障がありました。利用しているGPS関連のアプリやナビアプリの相性があるかもしれないのですが、今のところ満足に使えない状況です。

ちなみに。
32GBな第9世代はすでにAmazonでは買えなくなってるようですが、フリマでは簡単に買えるので中古が気にならなければオススメです。

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