カーシェア中に貸してる車の位置を把握する方法

私が知る限りカーシェアリングを行っている団体で、オーナーの車の盗難などに備え「GPSの設置」を推奨しているのはAnycaさんだけなのですが、具体的にどのようにすればよいのか記載がありません。実際にどのように行ったらよいのかを検討してみました。

まずシンプルに、位置情報を送信してくれるGPSトラッカーを設置する方法。まさしく目的のことを専用に行う機器で、GPSを測位し通信機能(SIMを別途調達するタイプと同梱タイプがあり)を利用してオーナーに車の位置を送信します。SIMを自分で調達するタイプは、1~3GB/月のデータ専用SIMを自分で契約して利用する必要があります。同梱タイプは月額費用がかかるものが多いようです。電源については自前でなんとか車に取り付けるものと、バッテリー内蔵のタイプがあります。初期投資が5,000円から20,000円程度かかり、月額費用がかかるため、なかなか手が出しづらいかもしれません。



二つ目は、紛失防止タグの利用です。メインで利用しているスマホがiPhoneならばAirTag、それ以外ならtileがおススメです。紛失防止タグには通信機能がないため、たまたま近くにいる通信可能なスマホの通信機能を利用して、現在の位置情報をオーナーに知らせてくれます。AirTagであれば近くのiPhoneを、tileであればtileアプリをインストールしているスマホの通信機能を利用します。リアルタイムな位置情報の検知はできず、近くに位置情報を送信可能なスマホがなければ、前回通信できた時の位置情報しか確認できません。初期投資(タグ購入費)は、2,000円から4,000円程度で、年に一度程度の電池交換以外はコストが不要です。


AirTagを購入 – Apple

三つめは少しマニアックですが、少し古い使っていないAndroidスマホをお持ちの方限定になってしまうのですが、車内にHomeSafe(旧TrackView)をインストールしたスマホを車内に設置することで、リアルタイムな位置情報を把握することが可能になります。HomeSafeで利用する端末の電源は車からとれるようにしておくか、大容量モバイルバッテリーをつなげて、シェアリング中は動作するようにすれば良いでしょう。本機能利用のみであれば、スマホに必要なのは3GB程度のデータ専用SIMがあれば十分そうなので、月額は1,000円未満で行けるでしょう。povoで0円運用し、必要な時のみトッピングして使うのが最安値になるでしょう。

で、私の場合はすでにAirTagは載せていて、HomeSafeを利用予定です。

カーシェア・オーナー必携アプリ「TrackView」がPlayストアから削除

Anyca運営からカーシェアをされているオーナーに対し、シェア中に自分の車の位置を把握できるようにする事を推奨するみたいなお知らせが以前にあった気がします。これを手っ取り早く実現する方法としては、紛失防止タグのApple AirTagかTileを購入し、車内にわからないように設置することです。(ちなみに私は、AirTagを車内のあそこに隠してます)

ただ、AirTagはiPhoneのみ対応です。TileシリーズはiPhoneとAndroid対応ですが、確かTileアプリを入れているスマホのみが対象端末になったはずです。これらの紛失防止タグは自前で通信機能を持っていないため、たまたま近くを通りかかった対象端末の通信機能を間借りして、位置情報を所有者に届けています。このため、リアルタイムな位置を追跡したりは出来ず、近くに対象端末がないような人がいないところでは、位置情報を送ることができません。

こんな悩みを解決してくれるカーシェア・オーナーにオススメの仕組みが、TrackViewをインストールしたAndroidスマホを車内に設置することです。AndroidスマホはGPSが内蔵されていて外部との通信ができれば、ほとんどのモノが利用できるはずです(GMS対応でもHUAWEI製はやめたほうが良いです)。ちゃんと設置すれば、オーナーは車が現在ドコを走行しているかを手持ちのスマホのアプリでリアルタイムに確認することができるようになります。

私は比較的安いスマホにTrackViewをインストールして車内に置いてます。そのスマホには、自分とだけ友達登録してあるアカウント付きのLINEアプリと、関東一円をオフライン地図として保存しておいたGoogleマップが使えるようにしてあります。こうする事により、実測はしてないのですが3GB以下のデータ専用プランのSIMを刺しておくだけで、十分まかなえます。車を借りる方からすると、オーナーとは使い慣れてるであろうLINEで連絡取れるし、イザという時はナビにもなってくれるスマホが無料でついてくるとなれば、喜んでくれるはず。Android Autoでも使えるようにしておけば、さらに付加価値が上がるでしょう。

ただこのTrackViewですが、最近残念ながらPlayストアから削除されてしまったそうです。このアプリ、悪意のある人が使えば、便利なストーカーツールに簡単になってしまうからだと思うのですが残念ではあります。ただしスマホの設定を少しいじればダウンロード可能です。いわゆる野良アプリになってしまったため、利用開始するためのハードルは少し上がってしまいましたね。

野良になったタイミングでなのかはわからないのですが、HomeSafeという名前に変更されたそうです。中身は変わってないみたいですけど。ただ紛らわしいのが、playストアにはすでにHomeSafeというアプリはすでに登録されており、TrackViewの後継のそれとは全く異なるアプリとなっていることです。今後インストールする必要のある方は注意しましょう。

ちなみにすでにTrackViewをインストールされている方はこのまま使い続けられるはずです。同じアカウントでログインしていれば、どちらのアプリが入っていても全く同じように操作できるようです。

HomeSafe(TrackView)
http://trackview.net/download.html